【大学受験】推薦の合格者ってどれくらいいるの?
こんにちは!
皆さん、推薦入試による合格者ってどのくらいいると思いますか?
世代によって予想が異なるかもしれません。
今回は推薦入試の広がりについて紹介します。
近年、入学者における割合は上昇
下の円グラフは全大学の入学者における選抜方式別の割合です。これを見ると、近年の推薦入試の拡大状況がよく分かります。
2000年度は、特別選抜による入学者の割合は全体の33.1%で、内訳はAO入試(現 総合型選抜)が1.4%、推薦入試(現 学校推薦型選抜)が31.7%でした。
ところが、2023年度には、総合型選抜と学校推薦型選抜を合わせて全体の50.7%を占めるにまで上昇しています。内訳は総合型選抜が14.8%、学校推薦型選抜が35.9%です。
同じ数値をもう少し詳しく見てみると、
国立大学
2000年度 合計10.5%(内訳=AO入試 0.3%+推薦入試10.2%)
2023年度 合計18.2%(内訳=総合型選抜 5.9%+学校推薦型選抜12.3%)
公立大学
2000年度 合計16.0%(内訳=AO入試 0.1%+推薦入試15.9%)
2023年度 合計30.1%(内訳=総合型選抜 4.1%+学校推薦型選抜26.0%)私立大学
2000年度 合計38.8%(内訳=AO入試 1.6%+推薦入試37.2%)
2023年度 合計58.7%(内訳=総合型選抜 17.3%+学校推薦型選抜41.4%)
となり、2023年度における私立大学の総合型選抜・学校推薦型選抜の割合が非常に大きくなっていることがわかります。一方で、国公立大学ではいまだ入学者の70~80%が一般選抜で合格しているということになります。
国公立大学でも拡大傾向
では、実際にどれくらいの大学で特別選抜が実施されているのでしょうか。国公立大学における実施状況(2023年度入試)も見てみましょう。
■総合型選抜
国立大学:64/82大学(78.0%)
公立大学:40/96大学(41.7%)
国公立大学合計:104/178大学(58.4%)
■学校推薦型選抜
国立大学:77/82大学(93.9%)
公立大学:95/96大学(99.0%)
国公立大学合計:172/178大学(96.6%)
このように、総合型選抜は国公立全体の半数以上、学校推薦型選抜は95%以上の国公立大学で実施されています。
また、国公立大学の募集人員における総合型・学校推薦型選抜の割合(2023年度入試)は、国立大学が19.7%、公立大学が31.4%となっており、今後も拡大することが予想されています。
東大・京大・医学部などの最難関でも
2016年に東京大学が学校推薦型選抜を導入しました。
京都大学でも、総合型選抜、学校推薦型選抜が実施されています。
医学部では、総合型選抜・学校推薦型選抜などの募集人員数(2023年度入試)が、2007年に比べ国公立大学で約2倍、私立大学で約3倍に増加し、今後も定員に対する割合は増加していくことが確実視されています。
大学入試はまさに過渡期にある
特別選抜はますます拡大することが予想され、大学入試はまさに過渡期にあるといえるでしょう。
しかし、一般選抜であっても特別選抜であっても、学力の重要性は揺るぎません。
一般選抜を念頭に学力を高めつつ、特別選抜でもカギとなる教養と表現力・論述力を身に付けることが、むしろ効率的な合格への道といえるのではないでしょうか。
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